Infinity Ventures Summit 2013 Spring

Infinity Ventures Summit 2013 Springのセッション「デジタルファブリケーションの未来図」で使用したスライドです。

  1. Shigeru Kobayashi
    Infinity Ventures Summit 2013 Springのセッション「デジタルファブリケーションの未来図」で使用したスライドです。
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    Infinity Ventures Summit 2013 Spring
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    • 1. Infinity Ventures Summit: Session 6-Aデジタルファブリケーションの未来図小林茂(情報科学芸術大学院大学[IAMAS]産業文化研究センター 准教授)
    • 2. 最初にごく簡単に自己紹介をします。今までに、画面の中と外の物理的な世界をつなぎ、新しいインタラクションをデザインしようというフィジカルコンピューティングのツールキット「Gainer」、そして田川さんから先ほど紹介のあったArduinoのバリエーションで、無線のデバイスを簡単につくれる「Arduino Fio」などをコラボレータと共につくったり
    • 3. Makerムーブメントのきっかけをつくったメディア「Make」の日本版に記事を書いたり、ハードウェアでスケッチするようにプロトタイピングしていく手法を紹介した本などを書いています。
    • 4. デザインdesignアートart社会的な文脈へのインタフェースinterface for the social context情報科学芸術大学院大学[IAMAS]今いるところは岐阜県にある情報科学芸術大学院大学[IAMAS]という学校で、恐らく日本で最小の公立大学院大学です。この学校には、デザイン、アート、社会的な文脈へのインタフェースなど、様々なスキルを持つ教員がいます。そして、様々な年齢、国籍、経歴などの学生とコラボレーションしながら、現在の社会の課題に取り組んでいます。
    • 5. IAMASイノベーション工房[f.Labo]この学校の事業の1つとして、2012年にデジタル工作機械を備えた市民工房「f.Labo」(今年からIAMASイノベーション工房として拡張)を開設しました。このような建物の1階の一室にスタッフがいて、
    • 6. IAMASイノベーション工房[f.Labo]さまざまなデジタル工作機械があり、ワークショップを行うスペースもあります。
    • 7. 工房のデジタル工作機械3D切削加工機(ローランドD.G.:MDX-40A)レーザーカッター(トロテック:Speedy300) 3Dプリンター(3D Systems:Cube)※調達中デジタル工作機械としては、レーザー光線で切ったり彫刻したりするレーザーカッター、溶かした樹脂を積層して造形する3Dプリンター、高速に回転する刃物で材料を切削加工する3D切削加工機などがあります。こうしたデジタル工作機械があると、大きな工場でなくとも、2Dや3Dのデータを元にして、正確に早く加工できます。
    • 8. 導入ワークショップデジタル工作機械を使える人を増やすために、データのつくり方や機械の操作方法を修得してもらうワークショップを用意しました。一番右の写真はこのワークショップの受講証で、レーザーカッターでカットと彫刻をするものです。これがつくれるということで、データをつくり、それを元に加工するまでを一通りできる、ということになります。
    • 9. 「踏み切り板」としてのワークショップ自分の顔の3Dペットボトルキャップ作り(2012年10月20日)山下健(企画・司会・進行)+高見知里(サポート)ただ、実際にスタートしてみると、導入ワークショップを受講する人はどんどん増えるのに、自分で何かをつくりにくる人はなかなか増えませんでした。それは、いわれた通りに操作できるという段階と、自在に発想してつくれるのには大きなギャップがあるのです。そこで、跳び箱の踏み切り板のような役割のものとして様々なワークショップを用意し、初心者から自分で自由につくれるようになるところまでジャンプできるようにしました。これはその一例です。
    • 10. 「踏み切り板」としてのワークショップ自分の顔の3Dペットボトルキャップ作り(2012年10月20日)山下健(企画・司会・進行)+高見知里(サポート)対象物の周囲から数十枚の写真を撮影することで3Dモデルを生成するスマートフォンやPCのアプリ「Autodesk 123D Catch」で撮影し
    • 11. 「踏み切り板」としてのワークショップ自分の顔の3Dペットボトルキャップ作り(2012年10月20日)山下健(企画・司会・進行)+高見知里(サポート)モデルデータに含まれるノイズを編集で取り除き
    • 12. 「踏み切り板」としてのワークショップ自分の顔の3Dペットボトルキャップ作り(2012年10月20日)山下健(企画・司会・進行)+高見知里(サポート)ペットボトルのキャップ部分のモデルデータと合成して、3Dプリンターで出力します。ソフトウェアのセットアップも含めて一連の流れを実際にやってみることで、スキャンから出力まで、一通りのプロセスを理解し、応用していくことができるようになることが期待できます。
    • 13. 「踏み切り板」としてのワークショップ同じ様な考え方で様々なワークショップを開催しました。
    • 14. こうした活動を1年間ほど行ってきたことで様々な利用者が現れました。自分や身近な人に向けてつくる、いわゆるパーソナルファブリケーションを行う主婦や、コンペティションに参加する作品をつくる人もいました。また、福祉団体方が自助具をつくることもありました。これはペットボトルオープナーです。誰しも、年をとると握力が弱くなりますが、こうしたツールがあれば簡単に扱えます。そして、部品をつくる中小企業がプロトタイピングを行う例もありました。今までであれば(例えば)10個のアイデアを考え、その中から1個を選んで外注していたのを、自身で10個のアイデア全てを試すことで、イノベーティブな方法が見つかりました。
    • 15. デジタルファブリケーション☞多様性が「フリー」になるデジタルファブリケーションでは、同じものを1万個つくるのも、ばらばらのものを1万個つくるのも同じです。これによって大量生産では非常識だったことが可能になる。だからといって、金型をつくって射出成形する様な従来の製造方法とデジタルファブリケーションは排他的な関係ではなく、ハイブリッドで用いた時につくりかたのイノベーションになる可能性を大いに秘めているのです。
    • 16. 多様性が「フリー」になるとどうなるかKさんのための自助具(制作:今井久嗣)http://www.thingiverse.com/thing:37...つくることが現実的な範囲で可能になるはずです。この例は、左半身麻痺の方に向けた爪切りです。
    • 17. 多様性が「フリー」になるとどうなるか加藤源重(Genjyu Kato)1935/9/25-NPO法人福祉工房あいちKobo Aichi Products欠損部+自助具 既製品+追加工残存機能を使用する大型の物Nail clipper for one hand(制作:iKobo)http://www.thingiverse.com/thing:33...、加藤さんの「片手で切れる爪切り」をレーザーカッターで「製造」できるように再設計しました。
    • 18. 多様性が「フリー」になるとどうなるかKさんのための自助具(制作:今井久嗣)http://www.thingiverse.com/thing:37...そして、スタイリングにも本人の趣向を反映させた。これはその後実際に使っていただいています。
    • 19. 多様性が「フリー」になるとどうなるかKさんのための自助具(制作:今井久嗣)http://www.thingiverse.com/thing:37...個人情報とは比較にならないほど重要なもので、そうしたデータの周囲にも大きなビジネスチャンス
    • 20. デジタルファブリケーションと既存の製造手法の良い点を組合せ、高品質、高性能偏重の製造業を再編成するにはどうすればいいか?未来を考えるにあたり、高品質、高性能を目指しても単なる持続的イノベーション。破壊的イノベーションを創出するにはどうすればいいか。
    • 21. http://www.opencu.com/2013/05/konas...などで知られるユカイ工学と一緒にハッカソンならぬメイカソンを開催します。Bluetooth Low Energyで何ができるか、という技術オリエンテッドではなく、生活者が普通に欲しいものを普通につくれるようになったことを実感し、スマートフォンのアプリと組合せてつくってみよう、そしてデジタルファブリケーションとも組合せてみようという試みです。
    • 22. konashi(ユカイ工学) Grove(Seeed Studio)ここで使うのは、ユカイ工学が開発したツールキット「konashi」と、中国のSeeed Studioが開発したGroveで、これを組み合わせる「部品」を新たに用意し、容易に既存の要素の新しい組合せ、つまりイノベーションの可能性を試せるようにしています。
    • 23. ものづくり=なぜ? なにを? どうやって?What? How?Why?Making Thingshttp://f-labo.tumblr.com未来のものづくりというのを考える上で、デジタルファブリケーションを新しいチャンネルとして取り込むことは、今の日本の製造業が陥りがちな「どうやってつくるか」だけでなく、
    • 24. ものづくり=なぜ? なにを? どうやって?What? How?Why?Making Thingshttp://f-labo.tumblr.comなにを、
    • 25. ものづくり=なぜ? なにを? どうやって?What? How?Why?Making Thingshttp://f-labo.tumblr.comそしてなぜつくるのか、ということをもう一度問いかけていくきっかけになると思います。
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